喜びをつくる 3

10の美意識

ビーイングバリュー経営を実践するための

10の美意識。

今月のお題は、、「喜びをつくる」

社員の喜んだ顔で満ちあふれた会社と

社員が下を向いて不幸を背負ったような

暗い顔をしている会社。

皆さんは、どちらの会社からものを

買いたいですか、

どちらの会社と取引したいですか。

言うまでもないですよね。

こうした状態は、当然、業績にも表れます。

では、社員が喜ぶ顔をするのって、

どういう時でしょうか。

ちなみに、単なる笑顔ではありません。

喜ぶ顔です。

表には見えない、

心の中の顔かもしれません。

社員が喜ぶと言ったら、

給料アップでしょう。

そう、もちろんそれは一つです。

ただし、よほどの好業績を続ける

会社でなければ、

給料を上げ続けることができる訳

ではありません。

そもそも、報酬は衛生要因。

すなわち、足りないと不満が出ますが、

充足されても満足することはなく、

上がった時は喜びますが、

継続的な喜び、動機づけには

なりません。

喜ぶ顔をする時

喜びを感ずる時

とは、、

自分の成長を実感した時

目標が達成できた時

上司から評価をしてもらえた時

お客さまから感謝や評価をもらえた時

いずれも、金銭以外の報酬を得た時です。

そして、何と言っても、

自らやりたいことに取り組んでいる時

それが形になった時

いわゆる自己実現が図れた時です。

いや~、うちの社員は

その「やりたい」がないんだよ。

こういう経営者の方、

結構いらっしゃいます。

本当にそうでしょうか。

私は、理念浸透や人事評価制度導入など

組織開発に携わる仕事柄、

社員面談に同席することが間々あります。

社長と同席をし、

社員の皆さんの発言に

注意を払いながら、

様々な問いかけを行います。

そうすると、社員の皆さんから、

ちらりとやりたいことコメントが

出てきます。

大きく手を挙げるような、

決して強い意思表示ではありません。

聞き逃してしまうような

小さなメッセージだったりします。

え、○○さん、そうしたことに

興味があるんですか。

いや、そんなことができたら

いいのかなと、ちょっと思ったので、、

いいですね。

もう少し詳しく聞かせていただけますか。

こんな感じのやりとりで、

小さなメッセージを聞き逃さずに

拾って問いかけを重ねると、

どんな方からも

能動的な提案やアクションは出てきます。

面談が終わると、社長から、

いやー、こんなに社員から

発言が出るとは思わなかった、

と驚きのコメントを口にする。。

一方、社員に聞けば、

そういう風に聞かれたことが

なかったから、とか。

そんなこと、やっていいと

思わなかったので、とか。

言わば、そういう思考を鍛える

ことがなかった、

そういう機会が

与えられなかった、

ということを口にするのです。

これ、組織開発の現場“あるある”です。

社員の自律性や可能性の発揮を

抑えている最たるものは、

経営者自身の思いこみかもしれません。

社員のやりたいを引き出し、実現を支援する。

そして、達成を共有し、喜びを分かち合う。

喜びは、甘さやぬるさからは生まれません。

厳しさも伴います。

簡単ではないからこそ、

達成した、乗り越えた喜びが得られます。

これが、

喜びをつくる職場、

喜びをつくる会社です。

ビーイングバリュー経営が掲げる

組織を動かす3つの柱の一つ

「全人的触発」

メンバーの持てる力を最大限発揮させる

です。

それでは、今日も素敵な一日を!

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