ビーイングバリュー経営を
実践するための10の美意識。
今月のお題は、、
「次世代により良いものをつなぐ」
~次の芽を育てる”剪定”~
植栽も、組織も、
手入れが必要です。
野放しにておくと、枝が絡みあい、
風通しが悪くなり、悪い虫がつき、
最悪枯れてしまいます。
枝ぶりのバランスが悪い樹木は、
台風などの強い雨風で
折れてしまいかねません。
樹形を整える。
樹木の剪定は、組織開発の仕事と共通します。
やみくもに手を入れればいいという訳ではなく、
剪定の手順があります。
とくに、次の新しい芽が元気に成長できるように
整える点が重要です。
ーまずは、枯れ枝を除く。
枯れ枝は、風通しをさまたげます。
ー病気になった枝を除く。
病気になった枝は、病気が広がらないうちに
早めの処置が必要です。
手入れでは蘇生が難しい枝は、
根元からカットします。
組織開発で重要なのが、この病巣の見極めです。
赤字の垂れ流し、問題社員など、
病巣というレベルの課題には、しっかり向き合い、
改善では解消できない組織の病巣は、
根っこから断ち切ることが必要です。
ー弱った枝を手入れする。
病気ではないですが、元気がない枝は、
身軽にしつつ、剪定しすぎず、
おひさまがしっかりあたるよう、
周囲を整えます。
ーここまでは、剪定のフロント段階。
ここからが、庭師の腕の見せどころ、
剪定の本番です。
その木の成長の方向を見定め、
残す枝を選び、それ以外の枝を剪定します。
部分最適ではなく、全体最適となるよう、
俯瞰しながらの手入れが必要です。
変に内側を向いて巻きつくように伸びた枝は、
要カットです。
風通し、日当たりを阻害します。
内向き枝を取ると、驚くほど、すっきりし、
風通しが良くなります。
組織も内向きになりすぎると、
チャレンジがなくなり、ジリ貧になります。
間隔が近くて同じ方向に生えている枝は、
残す枝を選んで、他はカットします。
担当業務の重なりはないか。
業務分担を見直し、組織のスリム化を図ります。
そして、最も大切な本線となる枝の剪定です。
その木の成長の向きを見定めながら、
見定めた方向の中心となる枝を選定します。
選んだ枝が伸び伸び成長できるよう、
周囲の枝は剪定していきます。
違う方向に枝分かれし、
中心となる枝の重荷になっている枝は
カットします。
すると、身軽になった中心となる枝は、
凛として、おひさま、風を受け成長していきます。
同時に、次の中心となる若枝を見定めます。
枝振り、生える方向、全体の中のポジション。
樹形全体を見ながら、
次世代の中心候補を丁寧に残し、
その枝たちが伸び伸び成長できるよう、
周囲の枝を剪定していきます。
正解はありません。
その木のあり方を見定め、
美意識をもって、樹形を整えます。
皆さんの組織の剪定は、いかがですか。
必要でしたら、プロの庭師(組織開発コンサル)に
ご相談ください。
それでは、今日も素敵な一日を!
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